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インポと漢方

インポテンスは、機能的インポテンスと器質的インポテンスに分けられます。 　機能的インポテンスは、勃起の能力は正常にあり、からだのどこにも病的な異常はないのに、勃起できない場合で、多くは精神的な原因によるものです。器質的インポテンスは、からだのどこかに障害があるため、勃起できない場合です。中医学では、肝の調節をしたり、腎陽や腎陰を補い腎気の力をつけることをします。

柴胡加竜骨牡蛎湯

精神面でストレスが溜まりやすく、勃起機能に腋癰を及ぼしている場合、機能性インポテンスと呼びます。体力充実していて、便秘傾向で、イライラ、怒りやすい、憂鬱、落ち着きがないなどの症状がある人に向いています。心と肝の熱が強すぎて心の正常な活動が出来なくなってしまい、見たものに反応しなくなって勃起障害をおこします。これに使用するのがこの処方です。
柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）のご相談はナガエ薬局

八味地黄丸

腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸（サンシュユ）は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。附子・桂皮で、体を温め冷えを改善します。
八味地黄丸（はちみじおうがん）のご相談はナガエ薬局

牛車腎気丸

腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。山茱萸（サンシュユ）は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くします。茯苓・沢瀉・牛膝・車前子は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。附子・桂皮で、体を温め冷えを改善します。腎陽虚の代表処方です。生殖活動は、腎気が充実していれば十分満たされます。しかし、加齢と共にこの腎気が虚し腎のエネルギーが弱くなり勃起障害をおこします。八味地黄丸に牛膝･車前子をいれ補腎剤を強化してあります。車前子の配合がありますので、むくみがある人に使用します。
牛車腎気丸（ごしゃじんきがん）のご相談はナガエ薬局

桂枝加竜骨牡蠣湯

桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢（特に脳）への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わす人に気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。不眠や不安などがあり、気分がイライラして落ち着かない人に処方されます。極端に緊張しやすく、手やわきの下に汗をかくことが多い人に適しています。若い人に多いようです。
桂枝加竜骨牡蠣湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）のご相談はナガエ薬局

鹿茸大補湯

体力の低下や腎・膀胱の働きがよわまって、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがあります。鹿茸・肉じゅ蓉・ブシ・杜仲で体を温めます。人参・黄耆・大棗・白朮・甘草で体力をつけます。半夏・茯苓・生姜で体の中の停滞している水を温め尿として排泄させます。当帰・芍薬・地黄で血の栄養を補います。加齢による腎精不足が強くなり、勃起障害を起こした人に使用します。脾腎を温め陽気を強め、動物生薬である鹿茸によって精を補います。
鹿茸大補湯（ろくじょうだいほとう）のご相談はナガエ薬局