延胡索（えんごさく）
Corydalis Tuber
[基原]ケシ科(Papaveraceae)エンゴサクCorydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo Y.H.Chov et C.C.Hsu（日本薬局方正品）またはその他同属植物の塊茎を乾燥したもの。内蒙古、韓国は主としてコウライエンゴサクC. nakaii Ishidoyaを基原植物とする。日本産はジロボウエンゴサクCorydalis decumbensであるが市場に出ない。局方正品はDehydrocorydaline（硫酸塩として）0.08%以上を含むものである。
[出典]開宝本草
[別名]玄胡索（げんごさく）、元胡索（げんごさく）
[成分]プロトピンアルカロイド：Protopine, a-Alloprotopineなど、テトラヒドロベルベリンアルカロイド：(+)-Corydaline, (-)-Tetrahydrocolumbamine, (-)-Tetrahydrocoptisine, (±)-Tetrahydropalmatine, ベルベリンアルカロイド：Dehydrocorydaline, Coptisineなど、その他：Palmitic acid, Oleic acid, Linoleic acid, Stigmasterolなど。
[効能]鎮痛、鎮痙、浄血、痛経
[用法]頭痛、腹痛、月経痛、胃潰瘍の疼痛
[性味]辛・苦、温
[処方]安中散
[産地]中国、韓国
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