黄連（おうれん）
Coptidis Rhizoma (E)Coptis rhizomes
[基原]キンポウゲ科（Ranunculaceae）オウレンCoptis japonica Makino、C. chinensis Franchet、C. deltoidea C. Y. Cheng et HsiaoまたはC. teeta Wallichの根をほとんど除いた根茎を乾燥したもの。日本薬局方正品はBerberine（塩化物として）4.2 %以上を含む。加賀黄連は、北陸（石川富山）に稀産するキクバオウレンの栽培品。丹波黄連はセリバオウレンの栽培型で丹波地方に集荷される。川黄連（川連、味連、雲連）は中国四川省を中心に産するC. chinensis Franchまたは同属植物で、輸入品の多くはこれに相当する。
[出典]神農本草経 上品
[成分]ベルベリンアルカロイド：Berberine, Palmatine, Worenine, Coptisine, Jateorrhizineなど、アポルフィンアルカロイド：Magnoflorine。
[効能]鎮静、消炎、整腸、健胃、解毒、制菌
[用法]精神不安感、心中煩悸、健胃、腹痛、下痢
[性味]苦、寒
[処方]
、 温清飲、黄連阿膠湯、 黄連解毒湯、 荊芥連翹湯、 三黄瀉心湯、 清上防風湯、女神散、半夏瀉心湯、など
[産地]日本、中国
黄連（おうれん）の生薬はこちらから