サフラン
【生薬名】サフラン（番紅花）（バンコウカ）
【基 原】アヤメ科 Iridaceae 番紅花 Crocus sativus L. （サフラン）の柱頭および花柱の上部を乾燥したもの。原産地はヨーロッパ・中央アジア・南アジアである。
【性 味】味は甘、性は寒。わずかに潮潤を帯びる。
【主成分】α-・β-・γ-carthamin の3種の色素成分
【臨床応用】生薬分類は活血化オ薬 。中薬の効能は活血去オ・通経・涼血解毒。活血化オ、通経の効能は紅花と同じで薬力がはるかにすぐれ、涼血解毒、解鬱安神にも働くので紅花と同様に使用する。麻疹に用いる。発疹がおそく・熱象が強くて血流が滞り・斑疹の色がどす黒くて鮮明でないとき、発疹がひどくて密集し・全身症状が強いとき、肺炎を合併して熱が長期間引かないときなどに使用する。
【用 量】 常用量は1～3gを煎じて服用。
【コメント】 番紅花そのものは希少で値段が高いので、臨床であまり使われていない
サフランの生薬はこちらから