細辛（さいいしん）
Asari Radix
[基原]ウマノスズクサ科（Aristolochiaceae）ウスバサイシンAsiasarum sieboldii F. MaekawaまたはケイリンサイシンA. heterotropoides F. Maekawa var. mandshuricum F. Maekawaの地上部をできるだけ除いた根および根茎を乾燥したもの。日本薬局方では属名にAsiasarumを採用するが、植物分類学では異論が多い。市場品は主として輸入品でケイリンサイシンを基原としたもの。
[出典]神農本草経
[別名]北細辛（ほくさいしん）、遼細辛（りょうさいしん）
[成分]精油：Methyleugenol, Asaricin, Safroll（フェニルプロパノイド）、Eucarvone（モノテルペン）、アミド誘導体（辛味成分）：Pellitorine, (2E,4E,8Z,10Z)-N-Isobutyl-2,4,8,10-dodecatetraenamide, (2E,4E,8Z,10E)-N-Isobutyl-2,4,8,10-dodecatetraenamide、リグナン：(-)-Asarinin [(-)Episesamin]、ベンジルイソキノリンアルカロイド：Higenamine。
[効能]鎮咳、鎮痛、去痰、利尿、解熱、抗菌
[用法]咳嗽、感冒、胸満、胸痛、気管支炎
[性味]辛、温（口や舌がしびれるほど辛い）
[処方]小青竜湯、麻黄附子細辛湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯など
[産地]中国、韓国、日本
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