川芎（せんきゅう）
Cnidii Rhizoma;Ligustici Chuanxiong Rhizoma
[基原]日本薬局方ではセリ科（Umbelliferae）センキュウCnidium officinale Makinoの根茎を約７０℃の温湯で１５分ほど湯通し乾燥したものを正品とする。一方、中国では同科別属のLigusticum chuanxiong Hort.の根茎を基原とする。
[出典]神農本草経 上品
[別名]芎窮（きゅうきゅう）《神農本草経》、撫芎（ぶきゅう）、川窮（せんきゅう）
[成分]精油（フタリド類）：Cnidilide, Neocnidilide, Ligustilide, Butylidenephthalide, Levistolide, Senkyunolide A～I, Sedanoic acid lactoneなど、フェニルプロパノイド：Coniferyl ferulateなど、ステロイド：Pregnenolone、アセチレン誘導体：Falcarindiol。
[効能]鎮静、鎮痛、鎮痙、補血、活血、強壮
[用法]貧血、冷え性、月経障害、月経不順、月経痛、血の道症などの婦人薬
[性味]辛、温
[処方]温経湯、当帰芍薬散、四物湯、温清飲、葛根湯加川きゅう辛夷、荊芥連翹湯、五積散、酸棗仁湯、七物降下湯、四物湯、十全大補湯、十味敗毒湯、清上防風湯、川きゅう茶調散、疎経活血湯、当帰飲子、女神散、防風通聖散、抑肝散加陳皮半夏
[産地]日本、中国
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