延年半夏湯（えんねんはんげとう）の解説

延年半夏湯は、慢性胃炎の漢方薬のひとつで、足が冷える、背中が痛くてだるい、肩がこる、みぞおちがつかえて痛いなどを訴える時に用いるとよいといわれています。特に、足冷え以外の症状は、胃があるからだの左側に出ることが多く、このような条件を投与目標にして用いると、胃痛や胃炎に奏効する漢方薬です。

胃・十二指腸潰瘍　慢性胃炎　逆流性食道炎　胃酸過多症　慢性膵炎　拒食症　過食症　肩こり　肋間神経痛　神経症

配合生薬	薬量	中医効能	方剤解説
枳実	2.0g	行気消積	気の流れを調整し、気滞を除いて胸部と腹部の圧迫感と膨満感を軽減します。。
柴胡	3.0g	疏肝解欝	よく気を巡らせ下降した陽気を引き上げて脾虚中気下陥症を治します。
檳榔子	2.0g	殺虫、消積、行気、利水	食積気滞による腹部膨満感を改善します。
土別甲	2.0g	滋陰潜陽、軟堅散結	腫瘍の塊を柔らかくし消散します。栄養不足を補い虚熱を冷まします。
半夏	3.0g	和胃止嘔・燥湿去痰・散結消腫	湿を乾燥させ痰を除き上逆する肺気を降ろして肺気を降ろして肺気と嘔吐を止めます。
桔梗	2.0g	開宣肺気、祛痰、排膿	胸中の痰をさばきます。。
呉茱萸	2.0g	散寒止痛、疏肝下気、燥湿	辛熱性で、肝と胃を温めて逆行する気を降ろします。。

延年半夏湯エキス細粒Ｇ「コタロー」成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
水製エキス　3.3g　(ハンゲ4g，サイコ・ドベッコウ・キキョウ・ビンロウジ各2.4g，ニンジン1.6g，ショウキョウ・キジツ・ゴシュユ各0.8g)

効能
体力中等度で、みぞおちに抵抗感があって、肩がこり、足が冷えるものの次の諸症：
慢性胃炎、胃痛、食欲不振

延年半夏湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

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