半夏瀉心湯（はんげしゃしんとう）の解説

半夏瀉心湯の主治は、寒熱錯雑に見られる胃部の腫脹・痛みがないかほとんど無い胃部の膨満感と張り、未消化の食物が混在しない自己誘発性嘔吐、下痢を伴う腸鳴、食欲不振などです。

急性胃炎・慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・消化不良症・胃腸神経症・妊娠嘔吐あるいは感冒などの感染症で、脾胃不和を呈するもの。

配合生薬	薬量	中医効能	方剤解説
半夏	5.0g	燥湿化痰・降逆止嘔・散結	胃経に作用し痞結をさばき脹満感・痞塞感を除きます。
黄芩	2.5g	清熱瀉火	苦寒性で、熱を冷まします。
乾姜	2.5g	温中散寒	辛温性で、寒邪を除去します。
人参	2.5g	補中益気・緩和薬物	脾機能を高めます。他薬による血の消耗を防ぎます。
甘草	2.5g	薬性調和	他薬の効能を調和させます
大棗	2.5g	補中益気・緩和薬物	脾機能を高めます。他薬による血の消耗を防ぎます。
黄連	1.0g	清熱瀉火・清熱燥湿	苦寒性で、熱を冷まします。湿熱の腹痛下痢を改善させます。

クラシエ半夏瀉心湯90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
半夏瀉心湯エキス・・・2,000mg
〔オウレン0.5g、ハンゲ2.5g、ニンジン・オウゴン・ショウキョウ・カンゾウ・タイソウ各1.25gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

効能
体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症：急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症

半夏瀉心湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

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