■ 平胃散の処方解説

平胃散は、中焦の寒湿滞治療に使用する代表的漢方薬です。

平胃散の主治は、脾胃の寒湿内停の鼓脹、胃部の膨満感、食欲不振、味覚燥湿、吐き気、嘔吐、おくび、むねやけ、四肢の倦怠、疲労、下痢または軟便。

平胃散の臨床応用

急性胃腸炎・胃カタル・胃腸神経症・急性消化不良症などで、湿困脾胃を呈するもの。

平胃散（煎じ薬）・・・　K173 （薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 蒼朮  4.0g  燥湿健脾  湿を乾燥させ脾の運化機能を高めます。
 厚朴  3.0g  行気燥湿  湿を除き気の流れを促進して膨満感を抑えます。
 陳皮  3.0g  行気化湿・導滞
和胃止嘔		  気を調整して湿を変化させて鬱滞を除きます。上逆する気を降ろして鼓脹を除きます
 甘草  1.0g  薬性調和  他薬の効能を調和させます
 大棗  2.0g  補中益気・緩和薬物  脾機能を高めます。他薬による血の消耗を防ぎます。
 生姜  0.5g  脾胃和解  脾と胃を協調させます。

平胃散エキス剤・・・平胃散エキス顆粒「クラシエ」

クラシエ平胃散90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
平胃散エキス・・・1,250mg
〔ソウジュツ2.0g、コウボク・チンピ各1.5g、タイソウ1.0g、カンゾウ0.5g、ショウキョウ0.25gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

効能
体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときにはきけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある次の諸症：食べ過ぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振

平胃散の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
平胃散 平胃散の通販

▲pagetop