■ 七物降下湯の処方解説

七物降下湯は、大塚敬節自身の高血圧治療の為に創られた漢方薬です

七物降下湯は、著名な漢方医学者大塚敬節（オオツカケイセツ）］先生が自身の高血圧症を治療するため創られた薬方です。身体虚弱な人の、 のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重など高血圧に伴う随伴症状にひろく用いられています。

七物降下湯の臨床応用

自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・肝陽化風を呈するもの。

七物降下湯（煎じ薬）・・・　K ９０（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 当帰  3.0g  調和肝腎・活血
潤腸		  血を補い巡らせて腸を潤し肝腎を調和させます。
 芍薬  3.0g  補血滋陰  血を補い陰を滋養します。
 川芎  3.0g  活血行気・散欝止痛  気を巡らせ気の流れを促進し鬱滞を除き痛みを和らげます。
 地黄  3.0g  滋益肝腎・補血滋陰  肝腎を大いに補い陰と血を養う
 黄耆  3.0g  補気昇陽・止血  補気の重要薬で、気虚による出血を止めます。
 黄柏  2.0g  清退虚熱・清熱解毒
清熱燥湿		  下焦の湿熱を除き虚熱を冷まします。
 釣藤鈎  4.0g  清熱平肝・清頭目
清肝熄風		  風化治療の重要薬です。肝熱を冷まし熄風し頭目を涼爽明瞭にします。

七物降下湯エキス剤・・・・七物降下湯エキス顆粒クラシエ

クラシエ七物降下湯90包 成人1日の服用量3包（1包2.0g）中
七物降下湯エキス粉末・・・2,000mg
〔チョウトウコウ2.0g、ジオウ・トウキ・センキュウ・シャクヤク・オウギ各1.5g、オウバク1.0gより抽出。〕
添加物として、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。

効能
身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症：高血圧に伴う随伴症状（のぼせ、肩こり、耳なり、頭重）

七物降下湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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