■ 桂枝加竜骨牡蛎湯の処方解説

桂枝加竜骨牡蛎湯は、桂枝湯に情緒を安定させる竜骨と牡蛎を加えた処方

桂枝加竜骨牡蛎湯は、日頃から冷えを感じ疲れやすい体質の人で、抵抗力を失った時におきる病に使用します。動悸・息切れを伴い集中力が無く、物忘れが多い、睡眠障害などに使用します。

桂枝加竜骨牡蛎湯の臨床応用

自律神経失調症・不眠症・発作性頻脈・夢精などで、気血不足・虚陽浮越を呈するもの

桂枝加竜骨牡蛎湯（煎じ薬）・・・　K ４８（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 桂皮  3.0g  温中散寒 中焦を温め寒を除去します
 芍薬  3.0g  補血滋陰・調和営衛 血を補い陰を滋養する桂皮との組み合わせで衛気と営気を調和させる。
 大棗  3.0g  調和営衛 衛気と営気を調和させます。
芍薬・大棗・甘草の組みあわせで平滑筋や筋肉の緊張をゆるめ緊張を解き滋養作用により補血します
 生姜  1.0g  調和営衛  衛気と営気を調和させます
 甘草  2.0g  調和営衛 衛気と営気を調和させます。
芍薬・大棗・甘草の組みあわせで平滑筋や筋肉の緊張をゆるめ緊張を解き滋養作用により補血します。
 竜骨  2.0g  鎮心安神  精神を調整して落ち着かせます。
 牡蛎  3.0g  平肝潜陽･安神  肝火を冷まして降ろし、陰を補助して肝陽上亢を抑え、精神を調整・安定させます。

桂枝加竜骨牡蛎湯エキス剤・・・「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒

クラシエ桂枝加竜骨牡蛎湯90包成人1日の服用量3包（1包1.0g）中
桂枝加竜骨牡蛎湯エキス粉末M・・・1,600mg
〔ケイヒ・シャクヤク・タイソウ各2.0g、リュウコツ・ボレイ各1.5g、カンゾウ1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。

効能
体質の虚弱な人で疲れやすく、興奮しやすいものの次の諸症：神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労

桂枝加竜骨牡蛎湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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