■ 桂枝加芍薬大黄湯の処方解説

桂枝加芍薬大黄湯は、桂枝加芍薬湯に大黄を加味した処方です。

桂枝加芍薬大黄湯は、体が冷えて腹部膨満感や腹痛をともなう便秘の人におすすめします。体を温めて筋肉の緊張を緩め、胃腸の調子を整え快適な排便を促します。。

桂枝加芍薬大黄湯の臨床応用

痙攣性便秘・過敏性結腸症候群などで、便が切れ切れ・細い･すっきり出ないなどの症状をともなうものにてきしています。 腸炎、結核性腹膜炎、虫垂炎、痔核、ヘルニア、胃アトニー、胃下垂、大腸炎、直腸炎

桂枝加芍薬大黄湯（煎じ薬）・・・　K ４５（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 桂皮  4.0g  温中散寒 中焦を温め寒を除去します
 芍薬  6.0g  補血滋陰・調和営衛 血を補い陰を滋養する桂皮との組み合わせで衛気と営気を調和させる。
 大棗  4.0g  調和営衛 衛気と営気を調和させます。
芍薬・大棗・甘草の組みあわせで平滑筋や筋肉の緊張をゆるめ緊張を解き滋養作用により補血します。
 生姜  1.0g  調和営衛  衛気と営気を調和させます
 甘草  2.0g  調和営衛 衛気と営気を調和させます。
芍薬・大棗・甘草の組みあわせで平滑筋や筋肉の緊張をゆるめ緊張を解き滋養作用により補血します。
 大黄  1.0g  瀉熱通便  苦寒性で攻下作用があり熱をおろします。

桂枝加芍薬大黄湯エキス剤・・・・桂枝加芍薬大黄湯エキス顆粒「クラシエ」

クラシエ桂枝加芍薬大黄湯90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
桂枝加芍薬大黄湯エキス・・・1,700mg
〔ケイヒ・タイソウ各2.0g、シャクヤク3.0g、ダイオウ・カンゾウ各1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。

効能
体力中等度以下で、腹部膨満感、腹痛があり、便秘するものの次の諸症：便秘、しぶり腹
（注）「しぶり腹」とは、残尿感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。

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