■ 麻杏薏甘湯の処方解説

麻杏薏甘湯は、関節痛・神経痛・筋肉痛に使用する漢方薬です。

麻杏薏甘湯は、無汗の人の関節痛・神経痛・筋肉痛に使用します。汗が出たまま 風にあたったり、気温の低下や水にぬれるなどで長い時間からだ を冷やした後で、関節や筋肉が腫れて痛むというような神経痛、関節痛、筋肉痛に効果があります。麻杏薏甘湯に防已を加えたものが、痛散湯という商品です。

麻杏薏甘湯の臨床応用

感冒・インフルエンザ・ねちがい・頸肩腕症候群・腰痛症・坐骨神経痛などで、風湿の表証を呈するもの。

麻杏薏甘湯（煎じ薬）・・・　K181 （薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 麻黄  4.0g  発汗解表  辛温性で体表の発汗を促進して祛邪します。
 杏仁  3.0g  宣肺平喘  肝気鬱結を除き麻黄を補佐して気喘を止め、病邪を排除します。
 薏苡仁  10.0g  利湿除痞  痛みの原因である湿邪を取り除くと同時に炎症も抑えてくれます。
 甘草  2.0g  薬性調和 他薬の薬効を調和させます。

麻杏薏甘湯エキス剤・・・麻杏薏甘湯エキス顆粒「クラシエ」

クラシエ麻杏薏甘湯90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
麻杏薏甘湯エキス粉末・・・1,600mg
〔マオウ4.0g、キョウニン3.0g、カンゾウ2.0g、ヨクイニン10.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。

効能
体力中等度なものの次の諸症：関節痛、神経痛、筋肉痛、いぼ、手足のあれ（手足の湿疹・皮膚炎）

麻杏薏甘湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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