■ 黄連解毒湯の処方解説

黄連解毒湯は、加熱を冷まして毒素を排出する代表処方です。

黄連解毒湯に配合されている生薬すべてに清熱・鎮静作用があります。その為に、体内にこもった余計な熱を冷まし、消炎、鎮静、解熱の作用があります。各生薬は清熱する場所がそれぞれ異なるため、広い範囲の出血や炎症、熱っぽい症状に対応します。

黄連解毒湯の臨床応用

高熱、うわごと、鼻血、吐血、皮膚の化膿症、頭痛、耳鳴り、高血圧症、不眠症、ノイローゼ、二日酔い、胃炎、口内炎などの改善。なお臨床では、赤痢や肺炎、泌尿器感染症などにも用いられます。
湿熱証、または火毒証の皮膚疾患にも使用しています。アトピー性皮膚炎・癰・癤

黄連解毒湯（煎じ薬）・・・　K １３（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 黄連  1.5g  清熱瀉火  熱を心と三焦から冷まします
 黄芩  3.0g  清熱瀉火  熱を上焦から冷まします
 黄柏  3.0g  清熱瀉火  熱を下焦から冷まします
 山梔子  3.0g  清熱利尿瀉火
 除煩		  排尿を介して熱を三焦から排出し神経症を抑えます。

黄連解毒湯エキス剤・・・・「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒Ｓ

クラシエ黄連解毒湯90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
黄連解毒湯エキス粉末・・・1,050mg
〔オウゴン2.25g、サンシシ1.5g、オウレン・オウバク各1.125gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

効能
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症：鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
（注）「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

黄連解毒湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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