■ 竜胆潟肝湯の処方解説

竜胆潟肝湯は、便秘の人の肥満改善に使用する漢方薬です。

竜胆潟肝湯の主治は、裏表の実熱です。裏熱積滞に風寒が侵襲、または表裏が同時に風熱邪に犯されるのを改善します。

竜胆潟肝湯の臨床応用

感冒・インフルエンザ・肺炎・気管支炎・急性腎炎・急性肝炎・胆のう炎・腎盂炎・膀胱炎・皮膚化膿症・胃腸炎などで、表寒・裏実熱あるいは表欝を呈するもの。便秘症・クインケ浮腫・肥満・高血圧症などに試用してもよい。

竜胆潟肝湯（煎じ薬）・・・　K188 （薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 当帰  5.0g  養血活血  肝熱で損なわれた陰を補います。
 地黄  5.0g  滋益肝腎  肝腎を補い陰と血を養います。
 木通  5.0g  清熱利湿  協力に利尿し心火を冷まし、血を巡らせ経絡を通じさせます。
 黄芩  3.0g  瀉火利湿  竜胆を補佐し火を排出して湿を除きます。
 沢瀉  3.0g  利水滲む湿  体内の病的水分停留を利尿により取り除きます。
 車前子  3.0g  清熱利湿  熱を冷まし下焦の湿熱を尿として排泄させます。
 竜胆  1.0g  清肝瀉火・清熱利湿  肝胆の実熱を冷まし。下焦の湿熱をさばきます。
 山梔子  1.0g  瀉火利湿  竜胆を補佐し火を排出して湿を除きます。
 甘草  1.0g  薬性調和 他薬の作用をマイルドにし、脾胃を調和させて、苦寒性薬から守ります。

竜胆潟肝湯エキス剤・・・竜胆瀉肝湯エキス顆粒「クラシエ」

クラシエ竜胆潟肝湯90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
竜胆瀉肝湯エキス粉末・・・2,750mg
〔リュウタン・サンシシ・カンゾウ各0.75g、モクツウ・ジオウ・トウキ各2.5g、オウゴン・タクシャ・シャゼンシ各1.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する

効能
体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症：排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ（おりもの）、頻尿

竜胆潟肝湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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