■ 酸棗仁湯の処方解説

酸棗仁湯は、不眠症のファーストチョイスです。疲れて眠れない方に使用。

心身ともに疲れて眠れない時に用います。疲れるとかえって眠れない。また、疲れが度をこすと眠れないことがある。んねむれないからよけいに疲れる。疲れるから益々眠れないなどの悪循環を繰り返します。疲れていくら眠ろうと努力しても眠れない時に用います。

酸棗仁湯の臨床応用

体力が衰え、元気が無く、腹にも脈にも力なく、胸苦しく、ほてって眠れない方に用います。漢方の代表的な睡眠薬です。また、このようなタイプの神経症にも使用します。
大病後心身が疲労して、眠れない時、忙しい仕事が続いて、心身の疲労が重なって眠れない時、高齢者の不眠などに用います。
また、眠っていても夢ばかりみています。

酸棗仁湯料（煎じ薬）・・・　K 83（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 酸棗仁  15.0g  養肝血、安心神  中枢神経系を抑制し、持続する鎮静作用が期待できます。
 茯苓  5.0g  寧心安神  酸棗仁と組み合わせることで、これを助けて鎮静の働き増強します。
 知母  3.0g  補陰、清内炎之火  体を潤し、のぼせ、ほてりなどの上衝の熱を取り除きます
 川芎  3.0g  調養肝血  体を潤し、のぼせ、ほてりなどの上衝の熱を取り除きます。
 甘草  1.0g  調和  諸薬を調和。

酸棗仁湯エキス剤・・・・酸棗仁湯エキス細粒Ｇ 「コタロー」９０包

漢方酸棗仁湯 成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
センキュウ････････2.4g カンゾウ･･･････････0.8g
ブクリョウ････････4.0g
サンソウニン…12.0g
チモ･････････････････2.4g
より抽出した水製エキス2.4gを含有しています。
添加物として含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、アメ粉を含有しています。

効能
体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの次の
諸症：
不眠症、神経症

酸棗仁湯の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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