■ 小半夏加茯苓湯の処方解説

小半夏加茯苓湯は、つわりに使用する代表処方です。

痰飲による胃気上逆に使用します。悪心・嘔吐・吃逆・口渇がないあるいはやや口渇して飲むとすぐに吐くなどの症候で、上部のつかえ・めまい・動悸をともなうことがある。

小半夏加茯苓湯の臨床応用

急性あるいは慢性胃炎・乗物酔い・妊娠嘔吐・神経性嘔吐などで、痰飲によるもの。

小半夏加茯苓湯料（煎じ薬）・・・　K107（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 茯苓  3.0g  健脾滲湿  脾を強くして湿を除き吐き気を改善します。
 半夏  8.0g  燥湿化痰・降逆止嘔  痰湿をさばき吐き気を改善します。
 生姜  2.0g  温中止嘔・薬性緩和  中焦を温めながら吐き気を止めます。
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