■ 温清飲の処方解説

温清飲は、黄連解毒湯と四物湯をあわせたもです。

温清飲は、四物湯と、黄連解毒湯が合方された処方で、皮膚の色つやが悪い人の月経不順、月経困難、更年期障害などの婦人科疾患に効果があります。

温清飲の臨床応用

月経不順・月経困難・血の道症・更年期障害・神経症。

温清飲（煎じ薬）・・・　K ７（薬局製剤）

 配合生薬  薬量  中医効能  方剤解説
 当帰 ４．０g 活血潤腸・調和肝腎 血を補い巡らせて腸を潤し肝腎を調和させる
 地黄 4.0g  滋陰潤燥・補血滋陰  陰を養い潤して虚熱を除く
 芍薬 3.0g  補血滋陰 血を補い陰を滋養する。
 川芎  3.0g  活血行気 血を巡らせ気の流れを促進し、欝滞を除き痛みを和らげる。熟地黄の粘膩性により生じやすい血瘀を防ぐ。
 黄芩  3.0g  清熱瀉火  熱を上焦から冷ます。
 山梔子  2.0g  清熱利尿瀉火・除煩  熱を排尿によって三焦から排出させ神経症を抑える。
 黄連  1.5g  清熱瀉火 熱を心と三焦から冷ます。
 黄柏  １．５g  清熱瀉火  熱を下焦から冷ます。

温清飲エキス剤・・・・「クラシエ」漢方温清飲エキス顆粒

クラシエ温清飲90包成人1日の服用量3包（1包1.5g）中
温清飲エキス・・・2,400mg
〔ジオウ・トウキ・センキュウ・シャクヤク各2.0g、オウレン・オウバク各0.75g、オウゴン1.5g、サンシシ1.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

効能
体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症：月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎
（注）「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

温清飲の使用上の注意・添付文書はこちらから

　　　　　　　
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